幸運の白龍 No.0196 22.11.01

幸運の白龍_________No.0196__22.11.01
http://www.tomato-tanmen.com
季節の野菜を
たくさん召し上がっていただける
創作中華料理店

今日のメニュー
● 龍の瞳
● 11月の季節メニュー
● 11月の営業日のお知らせ

● 龍の瞳
ひさびさにママさんが出勤した日、ふたつの偶然が重なりました。

まず一つ目は、このメルマガにもたびたび登場いただいているピアニストの鈴村真貴子さんがランチにいらしたのです。

鈴村さんは東京芸術大学大学院を首席で卒業し、クロイツァー賞を授与され、このメルマガが発行される11月1日に東京文化会館にてクロイツァー記念会創立60周年記念演奏会で舞台に立つことになっています。演奏会前に白龍で食べたいと来ていただきました。まだ鈴村さんが学生の頃、白龍でアルバイトとして働いてもらっていたのです。ママさんの隣に座って、楽しそうにお話しして帰られました。

もうひとつは、白龍で日本酒や紹興酒のお燗を注文いただくと、卓上チロリで提供いたしますが、その酒燗器、通称ミニかんすけを製造販売している会社の皆さんがいらっしゃいました。お付き合いのきっかけは、前社長の故N様が営業でミニかんすけを持って来てくださったのがご縁の始まりでした。

N様はチャレンジ精神のあるかたで、酒燗器の技術を活かして鉢植えの土壌温度管理器を発明したり、無農薬米から日本酒を作ったりしていました。ご来店の度にアイデアにあふれた楽しいお話をうかがい、勉強になりました。特に日本酒のお話しは、ご自分で作るだけあってとても詳しく、いろいろな日本酒を知るきっかけになりました。

2014年のある日、手がけた無農薬米から醸造したという試作の日本酒を頂戴しました。

「仕込んで瓶の中で熟成させているから、一年たった頃に飲んでみて!」

挑戦と遊びに満ちた眼差しで手渡された四合瓶には「龍の瞳」というラベルが貼ってありました。

ところが、それから一年たたないうちに、N社長は帰らぬ人となりました。試飲して報告するという目的を失ってしまった平野は、何年たっても「龍の瞳」を開栓するきっかけを持てずに2022年を迎えてしまいました。

一度は店内の断捨離と整理整頓が進められた時期に、「龍の瞳」は処分リストに上がりましたが、捨てられない性分の平野がごねたことにより、その後も冷蔵庫の一角に眠り続けました。

一方で、このまま飲まないのならどこかでご供養をするべきなのかな、とも考え始めていました。

そんなとき、会社の皆様がご来店くださいました。しかもその日はN様の命日だったとか。N様のあとを引き継いだ社長と社員、そしてN様と親しくしていたというお友だちといらっしゃいました。

ランチの時間でしたが、献杯したいと日本酒の熱燗を注文いただきました。N様の開発したミニかんすけでお出ししました。一緒に「ぜひ開栓をお願いしたいお酒があるんです」と平野が「龍の瞳」の四合瓶をテーブルに置くと、N様のお友だちは「え~!?」と驚いたあとに「ああ、たしかに作ってた。作っていたよねえ」と懐かしそうに写真を撮り、皆さんで故人のお話をはじめられ、「龍の瞳」を味わっていらっしゃいました。

「龍の瞳」にN様ご本人を見るようなやさしく緩んだ眼差しを向けられていたのを接客越しに拝見することができましたので、断捨離できない性分がたまには良い方向へ働いて良かったなぁと思いました。

時を待って開栓を許されたN様のお酒は、醤油のような香りを纏った古酒の味わいでしたが、想像していたよりずっと透明感があって、微発砲の泡がとても美しく立ち上って、まだまだ美味しく保たれていました。

「これはきれいなお酒だね」とN様が日本酒を褒めるときによくおっしゃっていたのを思い出しました。
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ふたつとも、白龍トマト館の前オーナーであるママさんが、店内カウンター席に戻ってきた日の出来事です。「ママさん、持っている」と思いました。これからは木曜と土曜のランチに車椅子帯同で出勤予定です。

「まだ私歩けるわよぅ、みんなに迷惑かけたくないわよ」となかなか車いすに乗りたがらないママさんには、「新しいマイカーだよ」と笑わせてなんとか乗ってもらいます。

歳なりにあちこち患いも出てきて、おそらく体の不自由による不安や人に迷惑に思われたくないという気持ちが外出を遠のかせているところもあるかなと思います。でも、自宅でする話題はいつも白龍のこと。お客様のこと、従業員のこと、娘である平野のこと、いろいろ気にしてくれているんだなと感じます。

年齢による不自由は順番にめぐってくることなので、申し訳ないとか遠慮の気持ちなど持たないで、今まで通りお店で過ごしてもらえたらと思っています。

カウンターの端に座っているママさんから不意に、五目チャーメンの美味しい食べ方をレクチャーされたり、トッピングアイテムとして有料メニューにしている豆板醤がサービスでついちゃうことがあるかもしれません。ご理解いただき、サービスを受けていただけるとありがたく思います。

お一人で静かにお食事なさりたいというかたは、2階席にご案内いたしますので、遠慮なくお申し付けください。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

● 11月の季節メニュー
・牡蠣のシーズンはじまりました。
「牡蠣と青菜のトウチ炒め」 1490円(税込)
「牡蠣とほうれん草のタンメン」 1490円(税込)
暑い夏の冷やしトマトメンがシーズン終了を迎え、肌寒くなってくると牡蠣タンメンのお問い合わせが多くなります。
大粒の広島県産の牡蠣ですと、5~6粒ぐらい入って、食べ応えのあるごちそう感たっぷりのメニューです。
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● 11月の営業日のお知らせ
本日、11月1日(火)は前日の定休日とつなげて連休をいただきます。
11月22日(火)も21日(月)と併せての連休となります。
11月3日(祝木)、23日(祝水)のランチタイムは定食メニューではなく通常メニューでのご案内ですので、よろしくお願い申し上げます。
こちらに営業日を表示したカレンダーがございます。
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Googleで「白龍トマト館」を検索すると、Googleサイト内で営業時間が見られるようになっていますが、そこに表示されている営業時間には、臨時休業などが反映されていません。なので、白龍トマト館のサイトにあるカレンダー(http://bit.ly/tomatancal)をご覧になるか、お電話によるお問合せをお願いいたします。
お電話はこちらまで。
03-5988-7330

次回の配信は12月1日(木)です。
2日間たっても届かない場合は
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