幸運のおまけ ♪ No.0036 14.05.15

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季節の野菜をたくさん召し上がっていただける中華料理店

第36回 海を見る

おはようございます! ふうです。

先日、夜に白龍トマト館に行きました。
ちょっとビールを飲みたい気分だったんですね。
席に着いたら生ビールを即注文。
「ビールに合いそうなおつまみは?」
と聞くと、奈々ちゃんの目がキラーン。
「白海老の唐揚げがある」
WOW
これがビールに最高マッチ。
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パクッ、モグモグ、ゴクゴクッ、ブハーを何回かやって
あまりのうまさにあっという間に消滅。
胸につかえていたモヤモヤも消えてニコニコ状態。
人生幸せが一番。
もう一杯頼もうかなぁ?と思っていたら
奈々ちゃんが登場。
「お休みは何をしていたの?」と聞いたら、
ジュンツォさんとエプソン品川アクアスタジアムに
行ったというのです。
まだ行ったことないけど、なんかとってもいいところなんだって?
「そうなの。入口入るとまず大きな水槽がドーンとあるんだけど
それまでお魚見て何が楽しいの?って感じだったジュンツォさんが
ウワーッて口開けて見上げて感動して、動かなくなったのよ」
そんなに感動する水族館なの?
「んーっ、どうかしら。まあきれいはきれいだけど、
あんなに感動されると連れて行った甲斐があるわよね。
ジュンツォさんは普段チベットでは魚を食べないから、
日本に来てはじめて魚を食べて、
それを見るってことがどういうことかわからなかったみたい」
チベットには水族館もないし、
テレビ番組でも魚が泳いでいるような映像は
ほとんど見たことがなかったそうだ。
海も見たことがなかったという。
「あんなに感情をあらわにできるっていいなぁって思った」
そんなに感動していたの?
「そうなの。うわーって言って、そこから動かなくなったの。
それにもうすぐ帰国するのよね」
ジュンツォさんが?
「そう。7月16日に帰国するんだって」
淋しくなるね。
「うん。なんかときどきいいこと言うのよね」
たとえば?
「わたしとかママさんがお店で何か悩んでいると
人生は短いですから、真剣に悩んでも仕方ないです
とかいうのよ。あっけらかんとしていいわよね。
それから、このまえ鎌倉行ったときなんか、
大仏様のキャンディを売っていたのね。
それをおみやげに買って、
なめない?ってジュンツォさんに聞いたら、
私は仏教徒ですからやめときますって
おかしいって思ったけど、筋が通っているわよね」
そういうのって、可笑しいけど引かれるね。
「うん。日本人は感情表現が乏しいから、
ときどき何を考えているのかわからないことがあるって
言ってたなぁ…」
確かにそうかも。
さっきまで私もモヤモヤしてたけど
そのことを誰にも伝えていなかった。
「さっぱりとしたおいしいもの何かない?」と聞くと
奈々ちゃんは
「ホタルイカとピーマン、クラゲ入りミニサラダがある」
というのでそれを頼みました。
これはビールよりも……と思い
「紹興酒をロックで」。
しばらくして出てきたミニサラダはこちら。
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テーブルにミニサラダを置いて奈々ちゃんは言いました。
「鎌倉行ったとき、江ノ電に乗って、
ほら、海が見えるところあるじゃない
あそこで、ジュンツォさんに
ほら、海よって言ったら、
ジュンツォさんね、窓に張り付いて
これが海ですか?って、何度も聞くのよ。
その感激のしようにこっちまでウルウルしちゃった。
浜辺に降りたらさ、私はビール飲んでイカ焼きとか食べたけど
ジュンツォさん浜辺で黄昏れていたのよね、ずっと」
そのときはハハハッと笑ったけど、なんかジーンとしてしまいました。
ホタルイカの苦味と、夏ミカンのすっぱさ、
そしてビールと紹興酒の酔いが
切ない雰囲気を増幅したようです。
ジュンツォさんに会いたい人は、
7月初旬までには白龍トマト館に行ってください。

ふうでした、またね~♪

追伸
奈々ちゃんがこっそり
白龍トマト館のフェイスブックページを作っていました。
フェイスブックをやっている人は、
ぜひ「いいね!」のポチッをお願いします。
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「*次回の配信日は2014年6月1日(日)を予定しております。
配信エラーにより届かないことがございます。
配信日を過ぎても配信のない場合は
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幸運の白龍 No.0092 14.3.01

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季節の野菜をたくさん召し上がっていただける中華料理店

今日のメニュー
● 天然酵母でパン作り
● 3月の季節メニュー2点(3月中旬発売予定)
● 消費税増税による表示価格変更・価格改定のお知らせ
● 3月の営業予定

● 天然酵母でパン作り
「せっかく手間暇かけて実をほぐしてジュースにしたのに
廃棄するのはもったいないね」
ザクロのシーズンも終わりに近づいた2月の終わりのことです。
この冬おススメメニューだったザクロジュースを仕込みすぎて
ペットボトル約1本分を発酵させてしまいました。
フタを開けるとプシューッと炭酸が湧いて
かすかにアルコール臭もしています。
スタッフと一緒にもったいないと言いながら
ザクロジュースから酵母菌を起こせるだろうか?
という話になりました。
どうして酵母菌の話に飛躍したかいうと
2月初めにママさんの自宅で
ふうちゃん&留学生スタッフのジュンツォさんと
ドライイーストを使ってパンを焼いたときに、
ジュンツォさんが日本に来て初めて焼いたパンが美味しかった
という話を聞いたのでした。
ジュンツォさんの故郷では小麦粉は
蒸したり揚げたりすることが多いけれど、
オーブンで焼くという発想がなかったみたいです。
そのとき彼女は自家製酵母で作るパンの本を私達に見せてくれました。
「私、図書館で借りたこの本に興味があります。
このようにしてパン作ってみたいです」
本の内容は、まずリンゴやイチゴなど
身近な果実の発酵の力を借りて発酵菌を含む発酵水を作り、
それと小麦粉を混ぜて出来たふくらし粉で
パンを焼くというものです。
「ええ!? パン作り初心者がいきなり自家製酵母からなんて
ムリじゃない?」
という私とふうちゃんに彼女は熱く語るのです。
「日本に来て初めてドライイーストを購入しました。
故郷では余った生地をとっておいて発酵させたものを
新しい粉に混ぜて包子(ポウズ=肉まんのこと)などを作ります」
「それってイースト菌みたいに膨らませるタネってこと?」と聞くと
「そうです。地元では醗面(ファミェン)といいます。
ただ、それに果実やハーブの発酵水を混ぜるというのは故郷では
聞いたことが無いです。だから面白いしやってみたいと思いました」
なんか説得力のある話ですがそんなに簡単に上手くいくのかな?
と返事に窮しているところへママさんの思い出話が加わります。
「ああ、昔恵比寿にあった四川料理学校という所に通っていたとき、
小麦粉を発酵させたタネを使った肉まんの実習をしたことがあった。
一度だけね」
季節や気温によって発酵にかかる日数や仕上がりが違ったりするので
実習では経験教材として一度しか触れなかったそうです。
ママさんは貴重な体験をしたようですね。
自然な発酵ダネを扱うということは
日本でいえばぬか漬けのぬか床を毎日管理するようなもの。
ぬか床の様子をみながら糠を足したり塩をいれたり掃除して
空気にふれさせたり。
野菜を入れたら食べなきゃいけないし、
放っておいたらカビが生えてしまいます。
とすれば毎日の食卓に根付いていなければ出来ない手仕事なのでしょうね。
故郷で小麦粉を主食にしているジュンツォさんにとっては
小麦粉の発酵もまた日常の生活と共にあるという訳なのです。
彼女がレシピ本を頼りにリンゴでチャレンジしようとしていた所に
丁度良く微発泡したザクロジュースが出てきたといことで
まずはそれで作ることになりました。
ザクロジュースから酵母菌を起こして面倒をみること5日間。
ザクロ酵母は毎日面白いようにブクブクと発酵して、
もっちりなめらかな酵母ダネが完成しました(*^^)v。
ちょっとすっぱいザクロの匂い。
アルコールの入ったヨーグルトみたいです。
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いよいよこれを使ってパンを焼いてみよう!
出来あがったパンはこちらの写真です。
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ほんのり桜色に焦げ目がついてとてもきれい。
ザクロの香りもパンの香ばしさに混じってスンと鼻をくすぐります。
表面はパリッとしていますが、ずっしりと重量感があります。
肝心なお味は・・・
美味しい! ちょっぴり酸っぱくて噛むと押し返すような弾力。
噛めば噛むほど小麦粉の甘みや酵母の旨味が出てきて
もうトレビア~ン(^u^)。
何より焼きたてを食べられるというのは幸せです。
「初めてにしてはうまく焼けたよね! ね?」
と満足げな私の横でジュンツォさんはモグモグしながら何か考えています。
「(モグモグ)おいしい。(モグモグ、、)
でもちょっと胃に重たい感じね。(モグ、ゴクン)
もう少し何かフワフワにしたい。」
おお、さすが小麦粉の使い手はもう次のレベルアップを考えているようだ。
彼女は今、条件や配合を変えてリンゴを発酵させる所から挑戦しています。
しばらくの間、お店のオーブンはパンで忙しく稼働することになりそうです。

● 3月の季節メニュー2点(3月中旬発売予定)
・筍と高菜漬け、鶏胸肉のタンメン  1100円(4月以降の価格は未定)
新筍がでたら春はもうすぐ。
歯ごたえとえぐみのある新筍が早く使いたくて待ち遠しいですね。
筍の食感と軟らかくて淡白な鶏胸肉を
高菜漬けとニンニク、唐辛子で旨辛く味付けてタンメンに乗せました。
豚肉ベースのタンメンに鶏肉の旨味も加われば美味しさも倍増です。
新筍が使えるようになったら味や食感を生かしたメニューをご用意し、
ホームページ、ツイッターなどでお知らせいたしますので
それまでもう少しお待ちください!
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・そら豆と豆腐、海老のスープ煮炒め 1260円(4月以降の価格は未定)
鹿児島県からはもうそら豆が出荷されていますね。
旬の先取りでこちらも春待ち食材を使った彩り豊かなおススメメニューです。
そら豆の翡翠色と海老の赤みとそれを引き立たせる豆腐の白。
優しい塩ベースのスープにとろみを付けて炒め煮しています。
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● 消費税増税による表示価格変更・価格改定のお知らせ
4月1日より消費税が8%に上がります。
食材の仕入れ価格もどのように変動していくか注目事項ですが、
これからも美味しくて安心できる食材をご提供していきたいと考えています。
つきましては段階的に今後も消費税の変更があることを踏まえまして、
メニュー表示を4月から今までの内税表示から外税表示に変更いたします。
また、一部メニューのボリューム調整や単価設定の見直しをすることで、
少人数のお客様にもお腹と相談しながらご安心して、
白龍おススメメニューをより楽しんでいただけるようにと
検討を重ねている最中でございます。
結果としてはそのまま消費税が上乗せされるメニューと、ボリューム調整によって
価格の変更があるメニューが出て参りますが、皆様の毎日の食事やハレの食事が
楽しく美味しい時間となりますよう努力して参りますので
どうぞご理解下さいますようお願い申し上げます。

● 3月の営業予定
今月は通常通り月曜定休で営業いたします。
なお21日(金)の春分の日は祝日にあたるので
ランチタイムの定食メニューがありません。
通常メニューをお楽しみください。

次号は4月1日(火)に配信予定です。
配信エラーにより、届かないことがございます。
2日間過ぎても届かない場合は
info@tomato-tanmen.com
までご連絡ください。

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第34回 チベット伝統の麺

おはようございます! ふうです。

ひさしぶりに美咲ちゃんと白龍トマト館に行きました。
さて今回はなにを食べようかな〜と思っているところに
奈々ちゃん登場。
「いらっしゃい! ここのところ寒いねぇ」
「こんばんは。本当ですね。
なんか芯からあったまるようなものないですか?」
美咲ちゃんが言うと奈々ちゃんが
「ちょうどいいものがあるから待っていて」
と言って、一階に降りていきました。
私が後ろから「ビールも下さ〜い」というと
らせん階段を降りながら「は〜い」。
しばらくすると
「コラーゲンたっぷりですよ」
と言って、牛スジの煮込み(480円)を持ってきてくれました。
写真はこちら。
https://www.tomato-tanmen.com/whitedragon/14-02-15/
アツアツ、ハフハフな牛スジの煮込みを食べながら
ビールで乾杯!
プハー。
牛スジはトロトロに煮込まれていて口に入れると
ヌマーッというか、トローッというか、
コラーゲンたっぷりでお肌みずみずしくなりそうな
エキスがたっぷりな雰囲気です。
煮込んでいるときの写真はこちら。
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おいしいおつまみにビールで盛り上がり、
ついつい私のおしゃべりも絶好調。
「そうそう、この前ね、白龍のママさんのお宅で
チベットから来ているジュンツォさんの料理教室があったの」
「えーっ、チベットのお料理ってどんなの?」
目をクリクリッとさせたかわいい美咲ちゃんに
弾丸トーク開始です。
「チベットって小麦粉でいろんなものを作るんだって。
ラーメンのような麺はもちろん、
肉まんのような包子とか、パンケーキみたいなものとか。
で、ジュンツォさんはコンビニのパンにはまっているんですって。
手作りの包子の方が美味しいと思うんだけどね。
それでパンの作り方を覚えたいっていって
みんなでパンを作ったんだけど、
一番美味しかったのはジュンツォさんの作った
青海小面片(チンヒェンガーミェンピェン)ていう
ちぎって作った麺だったの。
それがね、ピザの生地のような小麦粉の固まりを
指でつまんで小さな楕円形にちぎっていくんだけど、
それがびっくりなほど早いの。
ピャッピャッピャッピャッピャッピャッ、みたいな」
そのときの手つきを真似してみたら美咲ちゃん大笑いでした。
「すごい、そんなに速いの! 私には無理」
「私だってできない。
やろうとすると小麦粉の固まりが指にくっついて
指のまわりがべとべとになって
きれいに細かい楕円にならないの」
「さすが熟練の技ね」
「そうなの。それで帰ったらチベットでカフェやるんだって」
「ええ、いいなぁ。じゃあいつかチベットのカフェに
押しかけに行こう」
「行く行く!」
そこにもう一品奈々ちゃんが持ってきてくれました。
「これは黄ニラ、もやし、菜の花炒めね。
コラーゲンたっぷり摂って、お野菜しっかり食べたら
明日は女子力アップよ」
「黄ニラ、もやし、菜の花炒め」の写真はこちら。
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「やったー」
と二人でガッツポーズ。
勝手に二人で「牛スジ煮込み」と
「黄ニラ、もやし、菜の花炒め」を
「女子力アップセット」と命名しました。
「黄ニラ、もやし、菜の花炒め」は
歯ごたえシャクシャクでとても美味。
黄ニラのシャクシャクともやしのシャクシャク、
それに菜の花のシャクシャクは微妙に違うのですが、
どれも美味しくて「ん〜、幸せ!」と叫んでふと見ると、
牛スジ煮込みが冷めて煮凍りになっています。
常温でも煮凍りになるほどのコラーゲン!
フルフルとしてゼリーみたいでグー。
美咲ちゃんとおいしい料理をいただいて
ちょっとだけ酔っ払って、幸せな夜になりました。

ふうでした、またね~♪

「*次回の配信日は2014年3月1日(土)を予定しております。
配信エラーにより届かないことがございます。
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