幸運の白龍 No.0175 21.02.02

幸運の白龍__________No.0175_21.02.02
    https://www.tomato-tanmen.com
季節の野菜を
  たくさん召し上がっていただける
           創作中華料理店

今日のメニュー
● まかないが大事であること
● 2月の季節メニュー 4日(木)から
● 新型コロナウィルスCOVID-19に対するお店の感染予防策について
● 今月の会員様特典
● 2月の営業日のお知らせ

●まかないが大事であること
お酒の提供が7時までとなった一月の前半、お客様も短時間でお食事をされる傾向が強くなって、お酒のつまみとなるサイドメニューのオーダーが少なくなったため、「青森県産にんにくの丸揚げ」という定番メニューに使うニンニクの仕入れが過多になったことがありました。

ニンニクの芯に芽がでてきたので、調理スタッフのシノさんが芽を取って微塵切りにしようとしたところ、于(う)さんが「切らないで」とニンニクの底の部分を水に浸けて調理場の端っこで育て始めました。

3週間ほどでニンニクの芽はどんどん育っていきました。

螺旋階段を上り降りされるお客様から「これは育ててどうするの?」と聞かれるようになって数日後、にらのような食感となり肉とスパイスで炒めてスタッフのまかないに出てきました。

丸揚げになる予定だった青森県産のにんにくは、さらに現在も2度目の芽を育てるべく水を与えられて頑張っております。

そのほかにも乾燥した唐辛子を水に戻して軟らかくして炒め物に入れたり、ニンニクを酢に浸けて青くなるまで待って、水餃子と一緒にそれをかじりながら食べる食べ方とか、大根や胡瓜など水分の多い野菜はしっかり塩をして水抜きしたあとに強めの生姜と唐辛子を効かせた甘酢に漬けるなど、保存においては寒い地方に育った生活の知恵なのかなという作業が垣間見えます。

于さんは中国の大連生まれで料理技能士(日本でいう調理師)として来日してから22年ほど経つそうです。

彼と働くようになって8か月を迎えますが、于さんの調理や生活スタイルと身近に接してみて、食においてはいろいろ違いがあるものだなと感じることがあります。

たとえばスタッフのまかないを作ってくれるとき、四川省ほど辛い料理は日常ではないものの、牛肉や脂の多い白身魚には、ニンニクや唐辛子、クミンなどスパイスを効かせたり、卵やニラなどは塩を沢山使うことで食材の水分を抜いたりクセを和らげたりする料理が多いのです。

おそらく于さんも日本人との習慣や味覚の違いを今までも感じる機会が沢山あったと思いますが、一緒に食べるまかないを通して、白龍では于さん以外日本人であるということを考えてくれているのか、だんだんと日本人が好む味覚に近づけてくれているように感じています。

于さんはおでんの出汁や素材の味がするやさしい味のスープも好きなので、なんでも塩辛くスパイシーが基準というわけではないようだとわかってきたのは最近のお話です。

お店が守りたい味というのは常にありますが、于さんもシノさんも自分の「おいしい」という基準はきちんと持っている調理人なので、どちらもが美味しいと思って出せる料理であり、かつお客様に満足していただける味が望ましいと思っています。

「これはちょっとしょっぱいかな」「お客様にはもっと薄味にしてね」とか、お互いの味覚を近づける作業はまかないの時間がとても大事です。せっかく作ってくれているまかないに対して意見があったとき、我々がどのように伝えようかと考えている間もなくママさんが遠慮なく「これしょっぱい!」とか「これは辛くておいしい!」とか、とても直接的に感想を述べるので、我々ははらはらすることもありますが、これはこれでお客様代表の意見として反映されれば結果オーライですね。

時間をかけても2021年のお店の形が整っていくことを願いながら、緊急事態宣言の延長に耐えたのちはふたたび賑やかな白龍トマト館の雰囲気を取り戻せるよう頑張ってまいりたいと思います。

● 2月の季節メニュー 4日(木)から
・塩卵と菜の花の花椒(ホァジャオ)タンメン 1130円(税込)
八角やシナモン、フェンネルなどで調味した塩ダレに漬け込んだ卵が、あっさりとしたタンメンスープによく合うオリジナルメニューです。調理スタッフの中国籍の于さんに初めて塩卵を食べてもらったら、「本当の塩卵と違う」と笑っていましたが、本来の塩卵は生卵を保存するためにとても塩辛くしてあります。白龍ではタンメンに合わせたくて塩分と作り方を変えて提供しています。
ホームページには
https://www.tomato-tanmen.com/whitedragon/menu-seasonal-entantoaonanotanmen/

・高菜のニンニク炒め 880円(税込み) (高菜が入荷された時のご提供となります)
高菜漬けはご存じの方も多いと思います。主に九州地方が産地として有名ですが、12月から3月くらいの短期間、生野菜として関東の八百屋の店頭に並ぶことがあります。

からし菜の仲間なので葉そのものにピリリとした辛みがあり、強火でニンニクと塩で炒めると辛さが引き立ってとてもおいしいです。

店頭で見つけたらお家でもぜひトライして、と言いたいのですが、生の状態ですとなかなか量(かさ)のある扱いにくい野菜でもあります。

強火炒めは中華の醍醐味(だいごみ)ですので、お店で食べていただけたら嬉しいです。

● 新型コロナウィルスCOVID-19に対するお店の感染予防策について
白龍トマト館では引き続き感染防止対策をしながら営業いたします。窓を開けての換気を心がけておりますが、2月にはいると、花粉の飛散がはじまります。花粉症を患っている人にはつらいですよね。

ただいま白龍では窓を開ける他に対策が出来ないか検討している最中です。

建物の構造や工事の工程により可能であれば自動換気システムを導入する方向で進んでいますが、まだきちんとしたご報告ができません。工事出来ることになりましたら白龍トマト館のホームページや、このメールマガジンでお伝えします。

同じような対策を取ろうとしている施設や店舗が多いそうで、打合せの順番を待っているところです。よいご報告が出来ることを願っております。

現在の新型コロナウィルスCOVID-19へのお店での対策はホームページに記してある通りです。ご覧ください。
https://www.tomato-tanmen.com/whitedragon/covid19/

● 今月の会員様特典
会員様にはレモネード、酸梅湯を除くソフトドリンクを1グループ様につき2杯までサービスさせていただきます。オーダー時に「メールマガジンの会員」であることをスタッフまでお伝えください。

● 2月の営業日のお知らせ
月曜日は定休をいただきます。(1日、8日、15日、22日)

火曜日は23日の祝日を除いてはランチタイムのみの営業といたします。(2日、9日、16日)

緊急事態宣言が3月7日まで延長される予定なので、終わるまで火曜日についてはランチタイムのみの営業とさせていただきます。ほかの日のランチタイムは夜のメニューも提供できるようにしていますが、火曜だけは限定されたランチメニューだけにさせていただきます。どのように限定されているかは店舗にてお確かめください。

祝日の火曜日は昼も夜も営業いたします。(23日)
祝日のランチタイムは定食メニューではなく、通常メニューで営業いたします。(11日、23日)

営業時間についてですが、ラストオーダーと閉店時間は政府の要請に従います。
ランチタイム11時30分~14時20分(ラストオーダー)15時閉店
ディナータイム17時~19時20分(ラストオーダー)20時閉店*ただしアルコール提供は19時まで。

緊急事態宣言の正式発表は2月2日です。もし2月2日の発表で緊急事態宣言が予定とは異なる場合は、2月4日には白龍のホームページにて営業時間の変更を発表いたします。

HPに営業予定カレンダーがございます。
http://bit.ly/tomatancal

テイクアウト営業も続けて参ります。詳しい時間帯はホームページの「白龍トマト館の新型コロナウィルスへの対策について」をご覧ください。
https://www.tomato-tanmen.com/whitedragon/covid19/

状況によって営業時間に変更がある場合はホームページブログ、カレンダー、Facebook、Twitter、Instagramでお知らせいたします。
それぞれのURLはフッター(横線以下の部分)にあります。

次号は2021年3月2日(火)に配信予定です。
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幸運の白龍 No.0160 19.11.01

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季節の野菜を
  たくさん召し上がっていただける
           創作中華料理店

今日のメニュー
● 食べ方図説
● 11月の季節メニュー
● 大小ご宴会承ります
● メルマガ会員様へ11月のサービス
● 11月の営業予定と連休、貸し切り日のお知らせ

●食べ方図説
白龍トマト館では一階カウンター席でまかないを食べます。

スタッフが勢ぞろいすると6~7席並ぶカウンターをスタッフが横並びに埋め尽くし、麺やら肉を炒めたものやら魚の干物など、同じものをほぼ同じ時間に食べ始めます。ランチタイムが終わる頃に2階席からおりてきたら、なんだかカウンターに並ぶ皿とスタッフ達を見た! 中華と違う干物を焼く匂いがした!というお客様もいらっしゃるでしょう。スタッフも休憩時間の確保と午後の仕事があるので、ランチタイム閉店時間前後に干物の匂いに遭遇してしまったお客様はどうかお許しくださいませ。
カウンターに並ぶまかないの写真
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ある日のまかないはあんかけのせタンメンとミニ炒飯、ランチタイムの付け合わせの残り野菜でした。先に麺を食べ進めていた女子スタッフKさんに調理スタッフのTくんが「あれ? Kさん、麺だけ先に片づけちゃうの? 途中で炒飯いかないの?」尋ねられたKさんは「炒飯はあとから。麺を先に食べます」。するとホールスタッフ眼鏡さんもいうのです。

「ボクも麺を先に食べちゃいますね。だって麺はのびちゃうし」

へえ。

「たとえば、昨日とんかつ食べたんだけどさ、とんかつ定食ならどこから箸つけます?」

Kさん「それは考えたことなーい」

「僕は真ん中からいきます」「ボクは端から2番目の肉から箸をつけるかな」

うーん、私だったら添えてあるキャベツでベジタブルファーストからの真ん中寄りの一つ右のとんかつかなあ。

最後の一口は白いご飯で締めたい平野ですが、これもおかずと混ぜてかき込む、汁ものを最後にするなど食べ終わりについても聞けばちょっとした順番の違いがでてきます。好きなものばかりじゃなく三角食べ(おかずと汁ものとご飯を行き来しながら食べ進めること)をしなさいと親によく言われました。

話の流れから「食べ方図説 崎陽軒のシウマイ弁当編」という同人誌が話題となっているのを思い出しました。多くの人が知っている崎陽軒のシウマイ。特に昭和生まれ世代ではシウマイといえば崎~陽~軒♪のCMの歌が頭をよぎります。老舗崎陽軒の「シウマイ弁当」の中身を思いだせる人はいますでしょうか? 横浜近郊から新幹線に乗る人はお弁当売り場で目にしたことがあるはず。

メインのシウマイが5個並び、ゴマを振った白飯が俵型に区切られて2列×4個で並んでおり、真ん中に小梅、おかずにレンコンや筍の煮物、かまぼこと玉子焼き、漬けものと箸休めに干しアンズなどが入っている。

この弁当を食べる順番に興味を持った市島晃生さんは、かつて高視聴率の料理バラエティー番組「料理の鉄人」など手掛けたTVプロデューサーだそうですが、食に造詣の深い著名人達にどの順番から箸をつけるのか聞いて見たら、三者三様で面白かったから本にしてみた、というのです。

興味を持ったので本屋に探しにいったら、同人誌のコミュニティーマーケット(以下コミケ)で売り始めた本なので今も同人誌を扱う一部の店舗でしか販売されていないそう。

2017年に発行されたのですが、著名人が取材に協力していることもあってか、2019年までにシリーズ化して現在「食べ方図説カツカレー編」などもでているとネットでみました。

取材された著名人の例を挙げるとシウマイ崎陽軒の社長をはじめ、小山薫堂さんや、いまや「孤独のグルメ」のテレビ番組で人気作家の久住昌之さんなど、話題に事欠かない方々が取材に応じているとか。

シウマイ弁当を食べる順番を取材して弁当の写真に食べる順番に番号を振ってつづったというこの本を手に取る人は、自分だったらどの順番で食べるだろうか?と思って、シウマイ弁当を買ってしまうかもしれません。私も今なら迷いなくシウマイ弁当を買って、自分の食べる順番を確認したくなるでしょう。

きっちり納まった弁当箱の中はちょっとした寸劇みたいですね。主役(ここではシウマイ)がいて主役を引き立てるおかず達がいて、個性あるおかず達をまとめる白飯があって、弁当を作る側は食べる人に満足してもらえるように栄養とか味の変化なども考えておかずというキャストを選んで箱に納めてくれる訳ですね。

なんとなく食べる順番など意識せず、並んだおかずとご飯を平らげていることもありますが、寸劇を楽しむように、自分が一番満足する食べ方を探求してみても面白いかもしれません。

さて、私が食の職に携わるスタッフ達に思いだしたままにシウマイ弁当の話をしたところ、「それってどうでもいい。著名人取材されてても弁当の順番とかあまり興味・・・」とか言い放たれて、その日のまかないの食卓は進んでいきました。

軽くスルーされたよ(流されたよ)・・・と思いながらまかないを食べている間にも今度は「じゃあ、オムライスはどうたべる?」「俺は真ん中割って、ケチャップと混ぜながら食べる」「ご飯の少ない端の玉子&ご飯から」などなど。

たった今!どうでもいいって言った食べる順番の話してますけど何が違うんですか?

話を流されたことに軽く傷心をおぼえた次の日、まかないがなんと「ミルフィーユとんかつ」でした! お店の肩ロースの残りを重ねてさくっと揚げたやつ。食べ始めた時にスタッフみんなに、「ねえねえ、昨日の続きだけれど、とんかつどこから食べた?」と聞いたら・・・。

「あれ、今日は端から食べた」「俺も」「ボクも右端から」「まあ、普段その程度だよねWWW」

私のみスルーされた昨日の答えに嘘はないぞ、と言わんばかりに、添え野菜のキャベツを経て真ん中寄りの一つ右にあるとんかつを口に運ぶのでした。
(参考:シウマイ弁当)
https://r.nikkei.com/article/DGXKZO50787590Z01C19A0BC8000

● 11月の季節メニュー

・肉団子白菜巻きスープ煮込み 1100円(税込) 11月中旬くらいから
秋深くなり気温が下がるにつれて身体のあたたまるものが恋しくなりますね。
白菜の芯がふとってこれから甘みも増しておいしくなります。白菜の葉をぜいたくに使って包んだ肉団子を和風醤油煮込みで仕上げた大きなロール白菜です。ご賞味ください。
https://www.tomato-tanmen.com/whitedragon/19-11-01/#Anchor-75300

・柚子と青唐辛子のタンメン 1110円(税込) 11月中旬くらいから
白龍トマト館唯一、醤油ベースのタンメンです。茹でたほうれん草の上に炒めて香りをだした白ネギと青唐辛子の辛さがトッピングされています。ゆずの風味が食欲をそそる冬の人気タンメンです。
https://www.tomato-tanmen.com/whitedragon/19-11-01/#Anchor-75600

●大小ご宴会承ります。
白龍トマト館で忘年会をしませんか?
ご予算、飲み放題などご要望に添えるよう伺います。
コースについてはホームページのご宴会例を参考になさってください。
土日祝日は貸し切り宴会をお受けしておりません。
御了承ください。

● メルマガ会員様へ11月のサービス
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● 11月の営業予定と連休、貸し切り日のお知らせ
4日(祝・月)は営業いたします。
5日(火)、6日(水)は連休させて頂きます。
4日(月)、23日(土)はいずれも祝日に当たるため、ランチタイムは定食メニューはありません。
通常メニューをお楽しみください。
28日(木)は一日を通して店内貸し切りとさせていただきます。
その他は通常通りの営業予定ですが、宴会シーズンのため、これから貸し切りなどの営業日が出てくるかもしれません。
営業予定カレンダーをご覧いただくか、直前のご来店については白龍トマト館までお電話にてご確認ください。

HPに営業予定カレンダーがございます。
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次号は2019年12月1日(日)に配信予定です。
配信エラーにより、届かないことがございます。
2日間過ぎても届かない場合は
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